「しずかの森 -夏-」

■展示詳細

ぎゃらりぃ あと 企画展 「しずかの森 -夏-」
会期 2023年6月21日(水) ~ 6月25日(日)
時間 13:00 ~ 20:00 ※最終日18:00まで
会場 ぎゃらりぃ あと
   (大阪市北区黒崎町14-19)

■テーマについて

街の音が聞こえず、葉の鳴る音や風のそよめき、雨音など自然の音だけが響く夏の森

冬に対しての「夏」、街に対しての「森」、ということだったので、ヒトの気配が薄いせかいを想定しました。

画面のゆらぎをいつもより抑えて、一瞬のなかにある種々の響きを感じられるように色を重ねました。

■作品について

《影の彩》 F6 / 2023年制作

メインビジュアルは、展示空間そのものの入り口であり、しずかなせかいの入り口です。
ここから先は自然が主役。越えようと思えば越えられる、しかしただそこにいるだけで吸い込まれそうな、曖昧で絶対的な境界をイメージしました。白い向こう側は、認識できないからか、眩しすぎるのか。

山を歩くとき――といっても気軽に入れる散策路ですが、ヒトが存在していい領域とヒトの存在が前提とされていない空領域があるように感じられることを思い出しながら制作しました。

色は、光に干渉する何かがあって、それを感じとる目があるから見えるもの。ではそこに何があってほしいのか、どう見えてほしいのか。
色を重ねて描くのは、希望であり願いです。タイトルは、そんな想いを込めていた古いキャッチコピー、“影にこそ彩りを”から。

《葉擦れのポリフォニー》 S3 / 2023年制作

対等な複数の声部からなる音楽。
聴こえる葉擦れはそれぞれが別の物語のようでいて、同じ文脈に響く。

《allemande -薫風-》 F3 / 2023年制作

桜が散ったら夏だと思っています。湿気を含んだ空気にまったりと香る新緑は、ゆるやかに、踊るように。

《episode -こもれび-》 F3 / 2023年制作

繰り返す緑の中で、ふと変わる景色。鮮やかな色に引き込まれ、しかしいつの間にか、元の場所。

《melody -梢の印象-》 F0 / 2023年制作

ささやかな音は連なって、呼吸するように、会話するように、おおきな音楽をつくりはじめる。

昼下がりの窓の向こうを意識して切り取りました。

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